ロードトリップと言ったらアメリカを思い浮かべますが、ヨーロッパ旅も実は車が便利。
有名な大都市は電車やバスで簡単に移動できるけれども、田舎の見どころは車がないと不便なところが多いです。レンタカーは借りる国にもよりますが結構お手軽で、宿も郊外の方が安いのもうれしいですね。
王道の都市回りに飽きたらレンタカーを借りて欧州ドライブ旅行いかがでしょうか?
今回私たちが行ってきたは、ドイツフランクフルトからチーズで有名なスイスグリュイエール地方で途中ストップ、モンブランを見学しつつフレンチアルプスで一番美しい町と評判のアヌシーで数日滞在して帰りはこれまたスイス、ドイツ国境のライン滝をみて、フランクフルトに戻るというルート。フランクフルトは日本へ行く便も多いので日本からの旅行者にも参考となるルートかと思われますので詳しく書いていきます。
ドライブルートと日程
1) フランクフルトからバーゼル経由でグリュイエールへ、グリュイエールで1泊
2)グリュイエールからシャモニーモンブラン経由でアヌシーへ アヌシーで5泊.
3)アヌシー周辺のフレンチアルプスをトレッキング
4)アヌシーからレマン湖のほとりのイボワール経由でシャフハウゼンへ、シャフハウゼンで1泊
5)ライン滝を見学して、シャフハウゼンから黒い森経由でフランクフルトへ
全行程は1700KMくらい、ちょうど1週間の旅です。時間があまりない場合はアヌシーでの宿泊を短縮するのもありですね。ドイツのアウトバーンは無料ですが、フランス、スイスは有料です。スイスの高速道路はフロントガラスに1年間有効なステッカーを張るタイプのものなのですが、レンタカーによってはすでに貼ってある場合もあるので買う前にチェックしておきましょう。ステッカーはドイツ側の国境近くの町のガソリンスタンドで可能です。フランスの高速は料金所があってその都度お金を支払う日本タイプの高速道路です。ガソリンはドイツが一番安くて、スイス、フランスは似たような値段でしたのでドイツ側で満タンにしてから出発しましょう。物価も同じくドイツが一番安いのでスーパーなどでドライブ用の買い出しをしたい場合はドイツで済ませておくといいかもしれないですね。
グリュイエール
グリュイエールはスイスフランス語圏にあるチーズで有名な町です。町自体は小さいのだけどとにかくかわいい!
フランス語圏だからなのかドイツアルプスの田舎町やドイツ語圏スイスともちょっと違った石造りのかわいい町並み。ドイツから来た私たちにも異国情緒たっぷりです。
この町、こんなにかわいいのにエイリアンカフェで有名なのです。エイリアンをデザインしたアーティストHR Giger氏が買ったお城がグリュイエールにあり、ここがミュージアム兼カフェとなっております。SFファンでなくても楽しいのでグリュイエールに行かれる際はぜひ寄ってほしい。のどかな街並みとミスマッチし過ぎで必見です。
Gruyères Rooms
グリュイエールの中心地にある小さなホテル。スイスの物価を考えると格安なホテルですが、お部屋は清潔で広かったです。朝ごはんはお隣のカフェでいただけます。駐車場はグリュイエールの町自体車の乗り入れができないので町の入り口の市営駐車場に無料で停められます。宿にはエレベーターはないので荷物が多い場合は車に置きっぱなしにして必要なものだけを持っていくのがおすすめです。
Gruyère Pays-d’Enhaut自然公園 & シャモニー
グリュイエールのすぐそばにあるGruyère Pays-d’Enhaut自然公園。冬場はスキー場になるエリアなんですが、とにかく景色が美しい。今回はスイスアルプスの有名どころは飛ばしていくので少しでもスイスの山々を楽しもうと高速ではなくてこの道を選びましたが、これが思いのほか楽しいドライブでした。
ここからモンブランに近づいていきます。このスイスからフランスに抜ける道は車もまばらで4月末に行きましたが、道のわきには雪がまだまだたくさん残っていて本当に絶景続きでした。
特になんのチェックポイントもなしにフランスへ入国。世界中のスキーファンが集まることで有名なシャモニーでランチタイムです。まだぎりぎりスキーシーズンでスキーの恰好をした人と登山の恰好をした人々が入り混じってました。シャモニーは町から氷河が見えるくらい山に近いところで、今回はお昼休憩しただけですがぜひ登山しに戻ってきたい場所です。
アヌシー
フランスのベネチアと呼ばれるアヌシー。透明度が高いアヌシー湖のほとりの美しい町です。小さな町を想像してたのですが思いのほか都会でレストランもお店も充実していて町歩きが楽しかったです。当たり前ですけどドイツからこんなに近いのにフランスはやっぱり全く違う国で、食べ物も建物も人の雰囲気も全く違うのが面白かったです。とくに市場で売ってるものがおいしくて、キッチンのある宿にして正解でした。
アヌシーは町自体も素敵だけど周りの自然が素晴らしい。トレッキングルートは初心者向けから上級者向けまで本当に選び放題で山好きにはたまらない場所でした。
Studio Zen
キッチン付きの普通のアパートですが近くに無料の駐車場もあって町までも歩いて行けるしおすすめです。とても清潔で基本の調味料、オリーブオイルなんかがそろっているのもよかったです。
ルマン湖のほとりの村イボワール
ルマン湖のほとりにあるイボワールはフランスの最も美しい村の一つに毎年選ばれているとてもかわいらしい村です。テーマパーク並みに観光地なんですが、とにかくいちいち可愛いのでぜひ寄ってみてほしい。お昼過ぎにはツアーバスがどんどんやってくるのでのんびりした田舎町ではないですけどね。
ライン滝
ヨーロッパ最大規模の滝であるライン滝。存在は知っていたのですが行く機会がなくてドイツに住み始めて20年目にしてやっと行くことができました。場所はスイス、ドイツの国境が入り組んでいる場所にあり、最寄りの町はNeuhausenとなっています。はっきり言ってそれほどじゃないだろうと思っていたのですが、すごい迫力でした。落差はあんまりないですが、水量と幅が広くて見応えありです。
Rooms
普通の一軒家の一部が宿になっているタイプのゲストハウスですが、部屋も広くてきれいでした。朝ごはんが付いてるのも◎。バスルームは他2部屋とシェアですがものすごくゴージャスなバスタブつきでした。駐車場は家の前にあり無料です。
黒い森を抜けるドライブルート
ライン滝からフランクフルトに帰る途中にちょうど黒い森(Schwarzwald)があります。アウトバーンに乗ってしまえば早いのですが、黒い森を通るBundesstrasse(国道)500はドライブルートとして有名なので、一般道でのんびり帰ります。FreundenstadtからBundestrasse28で西に向かい、KniebisからBadenbadenまでずーっと黒い森エリアを通り抜けるのですが、自然豊かで本当に楽しいドライブルートでした。バイク乗りの人たちにも大人気で、天気が良かったからかたくさんみかけました。
ドイツ、スイス、フランス、交通ルールの違い
基本的な交通ルールは似たような感じですが、高速道路の最高速度はスイスは時速120キロ、フランスは時速130キロと制限があります。ドイツのアウトバーンは表示のある場所以外は無制限ですが推奨速度は時速130キロです。一般道は町のサインが市街地に入るサインなので、ここを越えたらサインがなくても時速50キロが基本です。これは3か国とも共通です。個人的に欧州は南に行くほど道が狭くなる気がするのですが、フランスの小さな町はとにかく狭い道が多いので、借りる車はあまり大きくないほうがいいかもしれないです。
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